


テルメッソスの劇場跡。背後は急峻な崖。岩山に張り付くように作られている。
野外会議場、アゴラ跡
浴場跡。崩れた石と雑草で中に入れなかった

▼寄り道 トルコで有名な温泉地、バムッカレへ向かってアンタルヤをでました。30㌔ほど走ったころ、道路際に遺跡を示す標識がありました。運良く人がいたので場所を尋ねたら「山の上にある」といいます。予定変更です。霧のかかる山道を走りました。到底、バスなどは入れません。従って観光客はもったいないけれど“来ない”のです。
「本当にあるのかな」
「当てにはならないけれど、標識があるから、いずれは出てくるだろう」
小雨も降っていて、車1台がやっとの山道は、先に大きな遺跡があるとも思えません。心細くなる頃、やっと広場に着いたら、簡単な案内図がありました。そこには「遺跡まで30~40分」との標示です。細い道で歩きです。
「せっかく来たんだから行くか」で仕方なく山道を登りました。
藪だらけの中に競技場跡、劇場跡、石畳、神殿跡、そのほか沢山の遺跡が、山の上を埋め尽くしていました。
後で調べたらアレクサンダー大王の部隊も、この山上のポリスまでは蹂躙できなかったそうです。凄い遺跡で下水道も完備していました。
南の山上からの斜面にポリスがあり、谷を挟んだ北向きの斜面には墓所がありました。盗掘にあったのでしょう、石棺の蓋は割られたり、こじ開けられ、崖に落とされたものもありました。この遺跡は“めっけもの”でした。

遺跡の中心部です

蓋をこじ開けられた石棺(上)、ポリス内は石畳が続く(右)、埋もれた競技場跡(下)。



ニッサ 殆ど知られていませんがニッサの遺跡にも行ってみました。劇場の舞台と楽屋部分は、道路になっていました。馬に乗った男がその道をのんびりと歩いていました。

パムッカレ
▼寄り道
パムッカレはトルコを代表する温泉地です。湧き出た温泉は炭酸カルシウムを含み、流れた斜面に“棚田”のような段と池を作り出します。世界遺産に登録されて、今は立ち入り禁止です。以前は丘の上にホテルがあり、温水プールなども備えていたのですが、取り払われました。
崖の下にホテルが何軒も出来、お湯を使うので湯が足りず、湯を流すのは夏の観光シーズンだけになっています。


車を走らせていると、まるで雪山のように見えます。昔は豪快にお湯が流れていたのでしょう。
この一帯はあちこちで温泉が出ます。石灰棚の上は広い台地になっていて、紀元前2世紀ころに作られた大きなポリスの遺跡があります。
さらに数㌔離れて、カラハユットの温泉保養地もあります。湧出量は豊富ですが、近年は使いすぎが心配されています。


ヒエラポリスの大通りへ向かう門です。この中に見えるのが市場跡などです。門は東西にあり、両方ともに残っています。
下の写真の道路脇はすべて墓です。豪勢な家のようなものまであります。石棺は1000を超し、古代の共同墓地としては、最大の規模。



左はヒエラポリスの遺跡にある温泉プールです。古代の建造物の石柱や石畳が底に転がったり、昔の姿のままで残っていたりです。
右上は劇場跡で今は博物館になっています。
カラハユットの湯元で勢いよく温泉が噴出しているところです。トルコの本当の“トルコ風呂”は今日本ではやっている岩盤浴の元祖みたいなもので、暖めた大きな岩盤の上に、水をかけ、寝ころんでゆったりと暖まります。水をかけるので湯気も出て、ほどよい岩の温度が良い気持ちにしてくれます。
温泉はプールのようになっていて、胸くらいの深さがあります。泳ぐわけでもなし、何となく歩いたりしながら、というのがトルコ式温泉入浴です。
