アフガニスタン
気に食わねー吹っ飛ばせ

①バーミヤンの石仏

バーミヤンの大石像は時の権力者によって姿を変えてきた。最初は信仰心の厚かった仏教徒が岩壁に穴を掘りつつ仏像を刻んだ。

次にやってきたのはイスラム教徒だった。偶像崇拝はご法度。権力者が「こっちを見えないようにせよ」といったかどうか。顔面を削り取った。

時代が流れた。やって来たのはタリバン。イスラム教シーア派だが戒律に厳しく、女性の人権を認めているとはいいがたい素行。

バーミヤン谷に生活し、1500年もの間石仏と共に生きてきたハザラド族を抑えて、捕虜を脅して銃撃を強要。石仏を破壊させた。

国際社会の要望も聞き入れずイスラム王朝(ムガール帝国)などの時代も”生き抜いてきた”石仏は“銃殺”に処され、永遠に消えさった。

訪れた時にはまだ石仏の姿はあった

カブール北方の遺蹟は、バーミヤンの大石仏だけではない。岩山の上に異様を見せる城(左)。城壁で囲まれた宮殿?〔右〕

アジアハイウエーはイランのマシャド空アフガニスタンのヘラートへはいる。道路はヘラートからカンダハルまでをアメリカ。北へカブールへは(ソ連)が工事を行った。競い合うような東西対立が色濃く投影された道路でもあった。

しかし、当時のアフガニスタンには、いわゆる”ビル“と呼べるような縦Mのは見かけなかった。首都

私はイランからヘラートを経由してアフガニスタンへ入った。カンダハルから西北への道路はアメリカ、カブールに次ぐ、第二。大算の都市、ヘラートやカンダハルにしてからが石と土の都市だった。

カブールで出合ったデコトラ。当時、日本でデコトラは見かけなかった

バーミヤンの谷には岩山の上に古代の城塞。崖には居住用の横穴、仏像を彫り込む穴が数多くあった。

左からカイバル峠を下った。ヘラートからカンダハルへ。カンダハル。誰もいない。ラクダが一頭。でも所有者はどこかにいる。


②アレキサンダー大王

バーミヤンの石仏は破壊されてしまったが、アレキサンダー大王が築いたイランのアレキサンドリアは、広大な遺跡が大雑把に発掘され、出土したものが雑然と転がっていた。

 囲いは部分的にちょっと。無いも同然で、驚いたことに大きなライオンの像がドカント置いてある。

まさか。展示じゃないとは誰でも分かる。

馬が立って居る.後ろは兵士の行進と見た。

壮大な遺蹟、凝った飾りも残る。右は人を組み敷いたライオン


③男性天国をミニで闊歩

アラブの国々は“男性天国”と言えそう。村や街の茶屋にたむろするのは男ばかり。女性は先ず影も見えない。

じろじろ見られた-。そんなことで腰が引けていたら、アラブの国々を女性が旅をするのは不可能思える。しかし、ババはトルコからインドまで単独ドライブをやってのけた。

「親切な人たちに助けられたよ。警察署の中庭に、ここなら危険は無い、と車ごと入れてもらったことがある。給油で料金をごまかしかけた若者は、近くにいた老人に、こっぴどく叱られた。混雑する税関で、手招きして先に手続きをしてくれた人もいたよ。」


④一夫多妻に微笑む閻魔!

UAEのデパート、化粧品売り場。全身黒ずくめ、眼だけを出した女性グループがあちこちにたむろしている。高級ブランドの化粧品を躊躇無く購入する。

“完全武装”の彼女たち、何のための化粧?家で秘かに楽しむのか-。

化粧品なら高価格と言っても限りは有るが、こちらへ同伴の男は”無限地獄“を垣間見るのでは無いかと、仰天した場所が有った。

“金・市場“

アメ横の貴金属街を小ぶりにしたようで、密度はグッと高い金販売を主とする店がひしめく。金・金・金…圧倒される。

鎖が束で下げられ、腕輪、ネックレス、ペンダント類、指輪、髪飾り。有るは有るは。黒装束の女どもは、眼だけ出す民族的、宗教的な冠り物から、ぎょろりと目を光らせて金製品をあさる。それはもう同伴の亭主が口を差し挟める様相ではない。

聞けば女は三行半を喰ったときに、路頭に迷わないように”容色完備“の期間に高額な貴金属などを買って貰い、身につけて生活するのだと言う。いざという時の備えと言うことらしい。随分と準備がいいものだと思ったが、3人、4人、ときにはもっと、一人で妻を抱え込む極道者に寄り添うなら、このくらいの強引さと、時を逃さぬ意気込みは当然かもしれない。法的にも認められている一夫多妻もコリャ大変、閻魔が微笑む。


⑤ワシャ疲れたよ

シリアを旅していたババは車を停めて畑仕事をしている女性の様子を見ていた。興味を持った女たちが集まってきた。そのうち一家のまとめ役とおぼしき女が「家へ来なよ」と誘った。

渡に船。ババは得意の全身利用で会話を始めた。

女性は7人が一人のオッサンの妻。年配の第一夫人、最初の女房と言った方がお似合いだが、彼女が6人の女を仕切っていた。あれこれ“会話”は弾む。

「言葉は日本語。相手はシリアの田舎言葉。真っ当に通訳できる人なんているかしら」〔ババ〕

ということで、相手の目を見てゆっくりと話す。もちろん身振り手振りは当たり前。7人の女房は楽しそうだった。

オヤジはニコニコしながら、珍客と女房たちのやりとりを聞いていた。ババが最初の女房に言った。

「旦那にこういう生活は楽しいでしょ、と聞いてみてよ」

女房はオヤジに説明しているようだったババに顔を向けたオヤジが何か言った。
「なんて言ったの」と女房に尋ねた。笑いながら彼女はオヤジを促した。

「ワシャ、疲れたよ」

苦笑いか、照れ笑いか。オヤジの一言。