
若き日に登攀したマッターホルン。60年後は見る側に
私は好きなことを好きなだけやってきた人生を誰かに語り伝えたい気持ちなのだよ。話したいことは山ほどあるけど、亜砂子と語りあうなんていう機会はなかったものね。
あなたの顔をみながらの話はもうできないばかりか、年寄りの話は聞きたくないかもしれないけど、こんな生き方をした人だったのかと、せめてこうして手紙で伝えたいのだ。見たくなければそれでいい、ただ私が精いっぱい生きたこと、幸運に恵まれた人生だったことを知ってもらいたいだけかも。
ズーと体の調子が悪くつらい毎日だったけど、私だけではない、年をとるということは、こうゆうことだ、と覚悟した時からこころのモヤモヤが消え、たのしかった人生を振り返り、たったひとりの我が子に伝えておきたい気持ちになってきたのよ。
これからつまらない話もでてくるかもしれないけど、ごめんね。これから亜砂子と話をしたいとき、また体の調子がいいときなどにパソコンに向かうつもり。あなたにとって面白くない話かもしれないけど、たまには意見も待っているよ